これはこもりたい内容とは関係ないんだけど、ふと思いついた短文。
【絶対に解けない問題】
「川喜田さん、この問題、詰まないんですけど…」
日笠は川喜田に詰め将棋の本を借りていた。そこにはノートの切れ端が挟んであって、川喜田自作の問題が書いてあった。
「ああ、これ…駒の配置を間違えたから詰まないんだよ…ごめん」
川喜田は少し照れくさそうに答えた。
「あー、やっぱりそうですよね!」
うなずきながら、内心ホッと息をついた。
――よかった、俺が解けないのかと思った。
もちろん自作の問題も解こうとしたが、小一時間悩んでも正答が分からず、川喜田に会うまでずっと答えを気にしていたことは、おくびにも出さなかった。
こういう、よかったねって感じが好き(笑)