「スタートライン」の二次創作を名刺メーカーでやってみた

スタートライン(ss)

2018年09月24日 19:54    編集済み:2018年09月24日 20:09

※2020.02追記:ごく初期に書いた物なので今とキャラ解釈が違う部分があります
*川喜田と日笠の名前呼び短文…名刺メーカーに入れたけどはみ出した(笑)
*日笠と友人との会話

◆ファーストネーム

「利人さん」
「えっ?」
突然名前を呼ばれて、川喜田は思わず聞き返した。
「あ……」
ハッとしたように日笠は言葉を切ると、改まったようにこう尋ねてきた。
「名前で呼んでもいいですか?」
「ああ、いいけど……なんで?」
「川喜田さん、だとなんか長いし」
「一音違うだけだろう」
「大違いですよ。それに、……ウチの爺さん同士が、名前で呼びあってて。憧れるんですよね、ああいうの」
やつれた顔で、そうやって遠くを見るような表情をされると、川喜田は言葉に詰まってしまう。本人だって分かってやっているのだろう。そう思うけれど、日笠がこちらの気持ちを誘導したいなら、それに乗ってしまいたい。
「俺のことも、晴でいいですから」
好きな呼び方でいいけど、と日笠は屈託もなく言って笑った。あの対局以来、日笠は昔の明るさを少し取り戻したように思う。その心から楽しそうな笑顔を見ると、もっと笑った顔が見たいといつも思ってしまうのだ。
川喜田は日笠と目を合わせるとこう言った。
「じゃあ、晴」
「な、何ですか?」
「いや、試しに呼んでみただけだけど……」
日笠はポカンとしたように動きを止め、それからほどなく声を上げて笑った。川喜田としては意外だったが、結果として日笠が笑ってくれたので、呼んでみて良かったと思った。
「はは、ほんと律儀だな、利人さんは!」

 

 

◆(日笠と友人の会話)

「そういえば、川喜田さんって退会してからどうしてるの?」
「就職活動とかしてるのか?」
「受験勉強」
「え?」
「川喜田さんち医者で、もともと医者になるように親から言われてたんだって。けど、棋士になりたくて医大受験しなかったから……って聞いた」
「これから医者になるのか!? すげー!」
「川喜田さんらしいっていうか……」
「っていうかそういう話もしてるんだ。すげー仲いいじゃん」

 

 

補足説明とか萌え話

※あくまで私個人の解釈や妄想ですのでご承知おき下さい。

(「ファーストネーム」について)
川喜田と日笠が仲良くなって、名前呼びしたら萌えだなーって妄想です。
日笠の爺さん同士に関しては理由の補強で私の捏造です…すみません。

最初、「利人」って名前が親の願いそのまますぎるって私が思ってて、川喜田は自分の名前に抵抗がある的なことを書いていたのですが…
読み返したら師匠が名前呼びしてるし、そういう抵抗はなさそうと思ったのでやめました。二次創作しようとすると原作の読み込み方が変わるなーと、自分だけかもですが、つくづく思いました。

しかしこれを書いてる途中で、
・成人同士はあまり名前呼びしないのではないか
・普段は苗字で呼び合ってて、たまに日笠が軽口で「リヒト先生」って呼ぶの萌え!(10年後の場合)
って思ったので、これから苗字呼びで行こうと思います。
(川喜田は日笠くん呼びではなく呼び捨てになるかなと思っています)
でもせっかくなので名前呼びも文章にしてみた。

 

(日笠と友人の会話について)
このデザイン会話してるっぽくなっていいな。
将棋の駒がほとんど見えないけどw

友人→日笠が余命三年の事を話す時にいた男子です。この二人は日笠と親しいのだと思われる。特にメガネの子。(対局が終わった時も一コマいる)

その後、川喜田は受験の事とか日笠に話してると思う。日笠も話のダシにじゃなく、川喜田さんに「どうして将棋を始めたか」をちゃんと尋ねてみてほしいな。